ライバル対決!旭川市対函館市~どっちが都会か?
北海道には人口の約3分の1以上が札幌に集中しており、北海道のほかのどの市からも札幌は一目も二目も置かれている。
そんな中、札幌からは遠く及ばないが北海道2番手の座をかけて旭川と函館で争っている。
函館が旭川にライバル意識を燃やすのには理由がある。
もともと函館の歴史は古く、北海道の中心地として王者の位置に君臨していた。
しかし、1934年の函館大火により、市の人口の半分が罹災する大惨事を期に札幌にトップの座を譲ることになった。
その後、1980年には一本調子で発展してきた旭川を尻目に人口第2位の座を明け渡し第3位へと転落してしまった。という経緯がある。
函館にはそういった歴史の影響を受けてか、プライドが高い。
また、地元意識も強く、排他的な部分も根強く残っていると言わる土地柄だ。
どちらが都会か、住みたい街かという話題になると、もとからあるライバル心に火が付く。
人口では旭川市が34.7万人に対し函館市の27.1万人(2014年末現在)と旭川市に軍配があがる。
いやいや函館の隣には北斗市、七飯町、鹿部町があり、この3つを含めると35.2万人となり、旭川市の人口を抜くではないか。
そうくるなら旭川も内陸の利点を生かし隣町がたくさんある。
鷹栖町、東神楽町、当麻町、東川町、比布町、上川町、美瑛町、和寒町、幌加内町、深川市(芦別も隣接するが、街自体ははなれているので除く)を合わせると、42.5万人となる。
また、周辺自治体を含めた両市に買い物へ行く広域商圏人口では旭川広域商圏が63.2万(6市28町4村)に対し函館広域商圏48.1万人(2市16町)と、やはり旭川が商業規模が大きくなる。
以上のデータからすると、人口や商業規模では旭川の勝利といえる。
しかし、函館も負けてはいない。函館には全国的に有名なブランド力がある。
2014年10月6日に株式会社ブランド総合研究所が発表した第9回「地域ブランド調査2014」において、もっとも魅力的な市区町村で全国ランキング1位を獲得している。
本サイトでの調査では住みたい街ランキングで、北海道内札幌10区に次ぐ11位に函館市、一方の旭川市は25位と函館に及ばない。
平成25年度の観光入込数をみると、函館481.9万人に対し旭川362.5万人と函館が圧倒的に多い。
函館は観光資源として全国でも屈指のブランド力を長年にわたり築き上げてきており安定感抜群だ。
それに対し、旭川が観光地としてのブランドを確立させたのは旭山動物園の覚醒(行動展示)があって以来と歴史は浅い。
もともと観光資源が乏しい市なので、地方のテーマパークといえる旭山動物園がこけると「観光都市旭川」はもろく崩れ去る危険もある。
よって、観光地、住みたい街としては函館の勝利といえる。
では、旭川と函館、どっちが都会なんだろうか。
「人口+観光客」が街の賑わいという観点で考えると、函館1.3万人/日、旭川1万人/日が人口にプラスされるが、合わせても思いのほか差は縮まらず、旭川の方が多い。
しかし、2016年3月には北海道新幹線が新函館北斗として開業予定だが、旭川には今のところ延伸する予定すらない。
新幹線のあることが都会の証明だとすると函館が都会になるのか?
それに、函館はロマンチックな港町だ。
都会には海がよくにあうし何より街に風情を添える。
東京、横浜、仙台、名古屋、神戸、大阪、福岡など、全国の名だたる大都市には港があるのだ。
旭川は確かに内陸の盆地に位置し、異国情緒が漂うロマンチックな街ではない。
函館に比べて雪は多くて極寒だし、夏は暑いしで、なんで「そんなとこにも日本人」が集まるのか不思議なことである。
ただ、何を隠そう旭川市は北日本(東北・北海道)では、札幌、仙台に次ぐ3番目の人口を有する北日本最大の中核都市なのだ。
旭川は駅前が再開発され、2015年3月には駅前イオンが開業した。旭川の駅前は都会チックになったともっぱらの噂だ。
駅前イオンには年間550万人の客を見込んでいるというから、駅周辺の賑わいも相当なものだろう。
参考に「旭川 都会」と「函館 都会」をツイッターで検索してみた。
2016年4月10日から5月9日までの期間で 「旭川 都会」を含むツイートが222回に対して「函館 都会」は181回で「旭川 都会」が上回った。
結果、「人気(魅力)の函館、実力の旭川」という構図となり、両者の甲乙はつけ難い.....
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